「……ん、ひっう……う、ぅう、ひっ……」
顔中を精液まみれにして、心はぽろぽろと涙をこぼす。
口内を犯されるという未知の恐怖と苦しさで、心はもうすっかり『戻って』しまっている。
「どうしたの? どうしたのかな? 天使ちゃん、どうしたのかなぁ?」
ネットリとまとわりつくような口調で、男は心に呼びかける。
口元から拡がって、心の顔中にまとわり付いた自分の精液を、ちろちろと舐め取る。
「いやぁ…怖ぁい、にがいの、いやぁあ……にがいの、くるしいの……やあ、なのぉ……」
いやいやをしながら、心は後退る。
すでに両手の戒めは解かれているのに、もう逃げることもできない。
「そうか、そうかぁ……お口は苦いから、嫌なんだね?」
こくこくと、心はうなずく。
「それじゃあ、おじさんのこれを、握ってごらん?」
もうすでに三回も精を放っているというのに、男のイチモツはまるで衰えていない。
男自身が、そのことに驚いているくらいだ。
{すごい、すごいぞお! 本当にこれが、これが私のモノなのか? こんなのは初めてだ}
とうの昔に枯れ果てて、立ち上がることすらなかったはずの自分のイチモツ。
それが凄まじいまでの逞しさで、何度も精を放ち、怒張を続けている。
これは天使の、目の前の少女のおかげに違いないと、男は確信している。
「さあ、おじさんのを触ってごらん」
心の目の前に、イチモツを突き出す。
恐る恐る、眼を背けながら、心はそれに触れる。
触れた瞬間に、ビクンッとイチモツが蠢いた。先端から濁った液体が溢れて、心の指先を汚す。
「ひあっ?! いやぁ、やだぁ……怖いよ、お姉…ちゃん、お姉ちゃん……」
果たして心は、誰を呼んだのか。本人にも、分からないのかもしれない。
「しょうがないね……それじゃあ、怖くないように、気持ちよくしてあげようね」
「――あ、いやああ!! 触らないで、触るなぁ! さわるなぁあ!!」
ぱたぱたと手足を振って抵抗する心を、男は簡単に取り押さえてしまう。
ベルトに手を掛けて、外す。続いてレザーパンツに手をかける。
先ほどまでは、傷の痛みで動かしづらかった手が、何故かすんなりと動く。
これもきっと天使のおかげだと、男は考えた。
少し手こずりながらも、レザーパンツを下ろし、下着を露出させた。
ふわりと、甘い匂いが男の鼻をくすぐる。
「これは! これはぁあ!! これだ、この香りだっ! この、この香りぃいい!!!」
喜びのあまり、男は絶叫してしまう。
電車内で気が付いた、『天使の香り』だ。
めきめきと凄まじい勢いで、イチモツが膨れ上がる。痛いほどに怒張し、先走りを垂らす。
男の絶叫に驚いた心は、怯えて硬直し、震えている。
心の股間に顔をグイグイと押し付け、男は匂いを楽しんでいる。
「天使ちゃーん。おじちゃんが、とってもとっても気持ちよーく、してあげるからねぇ?」
顔を上げた男は、口元から汚らしく涎を垂らしている。
目付きが、尋常のものではない。完全に狂人だ。
「いやぁあん……めぇっ! ダメなの! そこさわっちゃダメぇ……ひああ! んぁ、ああん」
べろべろと下着の上から、男は心の『お花』を舐め回しはじめる。
男の頭をぽかぽかと叩いて、心は抵抗するが、何の効果も無い。
「ん、ん、ん…んんぁ、んあ、あん、あぁん……う、う? …うはぁ、うん、あ、あはぁ……」
快感がじわじわと、心の身体を蝕んでゆく。
それにつれてどんどん、甘い匂いは強く濃く、芳しくなってゆく。
唾液まみれの下着が張り付いて、『お花』の形がうすく浮き上がって見える。
「それじゃ、見せてもらうよ?」
「だめぇええ! ダメなの、怒られちゃうよぉ……だれもいじっちゃダメなのぉ」
男を押し退けようと、心は抵抗する。しかし当然、通用するわけも無い。
単純に脱がすだけでは飽き足らず、男は下着を引き裂いてゆく。
下着が剥ぎ取られ、心の『お花』はむき出しにされてしまう。
「おやおや……これはこれは、なんて綺麗なおまんこだ。天使ちゃんのおまんこ綺麗だねぇ?」
「いやぁ! ちがうの…そこちがう、『お花』だよぉ、『お花』だもん!!」
恥ずかしいのか、心は必死で主張する。
「ああ、ごめんね。天使ちゃんのはおまんこじゃなくって、『お花』なんだね?」
こくりと、心はうなずく。
「綺麗だ……綺麗だねぇ。天使ちゃんのここ、可愛いピンクだねぇ? 『お花』をよーく見せてね? ほーらほらほら、こうやって拡げちゃうよー」
言葉通りに、男は指先で『お花』を押し拡げてくる。
「あ、あ、ああ…ああん! いや、いや、いやぁあ……」
くちゅりと拡げられた『お花』に、涼しくなった夜の風が沁みてくる。
男は目を皿のように見開いて、そこを凝視し続ける。
「綺麗だね、綺麗だぁ……本当に綺麗だねぇ。こんなに綺麗な『お花』さんを見たのは、おじちゃん、初めてだよ。ほんとに初めてだ……」
男は泣いている。いつの間にか涙を流している。
{良かった、良かったぁ……この子に会えて、良かった……}
男は生まれて初めて、こころの底から、この世に生を受けたことに感謝していた。
自分の一生はきっと、今日この少女と出会うためだけにあったのだと、そう確信している。
この少女とまぐわうことが出来たうえは、もう死んでも構わないとすら思い始めている。
「天使ちゃんの『お花』を、ぺろぺろしちゃうぞぉ? きっと、とっても気持ちイイからね?
さあて、どんな味かなぁ」
「だ、ダメ…ダメ、ダメ、ダメぇえ……いたずらしちゃ、いやぁ……」
男の舌先が、花びらに触れる。
なぞり上げるように、舐め回してくる。
「はぁあ、あは、あはぁ…はぁう、はふ、はふぅ、あ! あ、ああ、あん! ひああ、ひあ、ひぅ……」
甘い吐息が、心の口から漏れ出す。
舌先での愛撫は、先ほどまでの無理矢理さとは打って変わって、愛しむように丁寧だ。
『お花』の中央部分、膣口から尿道口までを、何度も何度も舐め回す。
桃色の柔肉に鼻先をもぐり込ませ、ぺちゃぺちゃと湿った音を立てて味わい続ける。
「…おいしいねぇ。天使ちゃんの『お花』は色んな味がする。おしっこの味と、汗の味と、これは……何の味かなぁ? とってもエッチな味がするよ?」
舌をほんの少しだけ、膣口から侵入させようと押し付ける。
しかし、ぴったり閉じた心のそこは、容易には侵入をゆるさない。
「ひぃん!! 違うもん、違う……違うのぉ…エッチじゃないもん」
心の脳裏に、昼間の清十郎との、そして透子との情事が思い起こされる。
あの時の残り火が、少しづつ身体の内側でくすぶり始める。
「ははは…エッチじゃない、か。そうだよね。天使ちゃんは、ほんとはエッチなんかしないんだよね? いやらしいことなんて、しないんだよね? だって、赤ちゃんを産んだりしないもんね」
『赤ちゃんを産まない』という一言のみに反応して、心はこくこくとうなずく。
その様子をみて、やはり自分の考えは正しかったと男は満足げだ。
「だからここは『お花』なんだね? おやぁ? こんなところに、可愛い蕾が……」
「ぴゃう!?」
いきなりクリトリスに吸い付いてくる。
舌先で器用に内皮からむき出して、口中でねっとりと転がし出す。強めの、絶妙な力加減だ。
心は目を見開いたまま、口をぱくぱくさせて声も出せない。
震えながら全身を硬直させ、ブーツの中で足指を痙攣させている。
「――いっ!! いにゃあ……」
男は、かるく歯を立て始める。
幼い身体のただ一点、もっとも敏感なところだけを執拗に責め続ける。
「……ハァ、ハァ、ハフゥ……フゥ、ハゥ、ハァ、ハァ…あ、あ……」
頬を桜色に染めて、あえぎながら涙をこぼし続ける心。
{おや? これは……}
じわじわとほんの少量づつ、心の『お花』は潤いはじめる。
にじみ出てきた愛液は、甘ったるいミルクのような強い香りを放ちだす。
「おいしそうな蜜が、溢れてきたね……」
男はクリトリスから口を離すと、愛液をぺろりと舐めとった。
「うまい」
ひとこと唸って、そのまま絶句する。
{最高だ!! 力が出てくるぞ!! やっぱりこの子は、特別だ}
ぺろぺろと夢中で、愛液を舐めはじめる。一口ごとに、男の身体中に力が漲ってゆく。
まるで若返ってゆくような――否、それ以上だ。
怒張したイチモツにどんどん血が流れ込み、さらに膨れ上がってゆく。
男自身、見たこともないくらいの大きさになっている。いますぐ破裂してしまいそうだ。
すさまじい動悸を感じる。心臓が早鐘のようだ。
{このままいけば、死ぬかもな…いいや、これで天国に行ける。きっと、そうだ}
少女とまぐわって、死を迎える。それこそ、男の望むものなのかもしれない。
そのためには、さらなる『男の力』が必要だ。
{もっとだ。もっと、もっともっと、この蜜が欲しい}
男は愛液を啜り続ける。だが心のそれは少なく、男が求めるほどの量は溢れてこない。
「いっ! いたぁい…いや、いやいやぁ……う、うぁ、ん…ん、んはぁ♪」
愛液を溢れさせようとして、男はクリトリスを強くねじった。
少しづつ調節して、ちょうど良い力加減を探す。愛液の溢れる量が、ごくわずかだが増え始める。
舌先で舐めまわし、歯を使って花びらをこそぐように愛液を啜る。
そのうち男は、おもしろいことに気が付いた。
心のアヌスが充血し、薄桃色に色づいてヒクヒクしているのだ。
何とも、こころ魅かれる感じだ。試しに舌でつついてみる。
「ひゃは、あはぁ……らめぇ、そこ、だめ……きたないよぉ」
軽く触れただけで、心の身体はびくり、びくりと跳ね上がる。相当に感じているようだ。
「ここだね? ここ、ここが気持ちイイんだね? おしり……そうかぁ」
過剰すぎるほどの反応が、可愛くてたまらない。
指先でつんつんと弄りつづける。
{ひょっとして、天使は『ここ』でするのか? 人間とは、違うのか?}
ふと、そんな馬鹿馬鹿しいことを考えはじめる。
「気持ち良くしてあげよう、ね?」
「うぁあ?! あ、あ、あ……ひぃ、ひふ、い、い、いやぁ……いや、やぁ」
男の舌がゆっくりと、アヌスに侵入してゆく。
心が悲鳴を上げるたびに、きゅうっ、きゅうっと締め付けてくる。
あたたかく柔らかな肉襞が、男の舌に絡みつき、締め上げて、深く侵入されるのを拒むかのようだ。
{間違いない。ここだ、ここでするんだ}
舌を無理矢理に押し込みながら、その感触の素晴らしさに、自分の考えが正しいことを確信する。
イチモツで侵入したときの快感を想像して、男は陶然となる。
ぬちゃぬちゃとかき回すうちに、愛液が溢れ出し、アヌスの周りにまで垂れてくる。
{これなら、すぐにできそうだなぁ}
とてもキツイのに、同時に驚くほど柔軟で……あまりに矛盾している、この感触。
そして何より、愛液の溢れ方の激しさ、この反応。
ここを使って『そうする』ために、できているとしか思えない。
「さあーて、おじちゃんと一つになろうね。いっしょに天国にいこうね」
男は舌を引き抜くと、心の身体を抱え上げた。
「……?」
何をされようとしているのか、もう心には良く分からない。
心のアヌスはもうすでに、愛液がからんでとろとろになり、照り輝いている。
ぴたりと、アヌスにイチモツを当てる男。ぴちゅん、と湿った感触がした。
「あ、いやぁ…やぁ、やん……あん、いや、いやぁ…だめぇ……」
腰に力を込めて、男は侵入を試みる。
しかし、あまりにきつくぴったりと閉じたそこは、容易に分け入ることを許さない。
さらに愛液でヌルヌルして滑り、狙いが簡単に外れてしまう。
そのうえ心が嫌がって、腰をくねらせて逃げまわる。
何だか良く分からないが、くすぐったい、恐ろしい。だから、心は必死で逃げたのだ。
まるで、これが『初めて』の少年のように、何度も何度も失敗して男は焦れてくる。
挿入しようと夢中になって、周りへの注意が薄くなっていく。
「うあ、いや、いたいよぅ……いたぁい、いたい、くるしいよぉ」
心を下ろして、地面に押し付けて固定する。
「さあ、さあ、天国に行こう。連れていっておくれ……」
血走った眼で覆いかぶさり、男はアヌスにイチモツをあてがう。
「いやぁああ!! やだぁあああ!!」
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