19

「ごちそうさまでした。とってもおいしかった」
「どういたしまして……」
 さきほどまでの大胆さが嘘のように、心は恥ずかしそうに俯く。
「――甘いわね」
 ぱたりと本を閉じて、愛が顔を上げる。
「ええ、とっても甘かった……」
 嬉しそうに千鶴が即答するが、愛はやれやれといった様子で溜息をつく。
「心! そんな程度でお礼をしたつもり? これだからお子様は――」
「なんだよぅ! ボク、お子様じゃないよ!」
「へぇー、そう。んじゃ、大人のお礼をさせてあげる」
 言うがはやいか、心を抱え上げる。そのまま足をからめて、心を大股開きに固定する。
 愛は今日、パンツスーツ姿だから何の問題もないが、心は丈短めのワンピースだ。
 下着がほとんど丸見えになってしまう。その下着を一気に引き下ろされた。
「何すんだよぉ?!! 離せ! 離してぇ!!」
「ほーら、暴れない。だからお子様だって言うのよ」
 手をバタつかせるも、あっという間に掴まれてしまう。これでほぼ完全に身動きを封じられた。
 愛はワンピースの裾を捲くりあげ、咥えて固定する。すっかり『お花』が露わになる。
 千鶴の目は、『お花』に釘付けになってしまう。
 ごくり、と生唾を飲み込む音が、心の耳にはっきり聞こえた。
 愛はチョコのうち、最も小さな一つを摘み上げると、『お花』の中心にそっとあてがう。
 滑らかで丸っこい形のそれは、やがてどうにか潜り込んで、四分の一ほど顔をのぞかせている。
「ん……んっんぅ」
 固く冷たいチョコが、体温で溶けて馴染んでゆくのが感じられる。
「準備完了っと。藤枝さん、どうぞ」
「イヤだ! イヤだよ……今日はもうやめて! 悪戯しないで……」
「これだからお子様は――早く食べてもらわないと、溶けちゃって大変だぞぉ?
 というわけだから、藤枝さん、お願いね?」
「いやだぁ!! やめて……藤枝さん、虐めないよね? 悪戯しないよね?」
 涙をいっぱいに溜めて、いや、もうこぼれている。その瞳で千鶴に訴えてくる。
「心ちゃん……こんなに嫌がってる。可哀想だわ。ねえ、やめてあげましょう?」
「藤枝さん、んー、千鶴さん? 話きいてた? 早く食べないとけっこう大変なの、コレ。
 後始末がすっごく面倒なのね。だから、キレイに食べてあげて、ね?――心、あんたも聞いてた?
 千鶴さんは噛みつきゃしないから。やさしく食べてもらいなさい」
「……ちづるさん。キレイに、あと、それと、やさしく、食べて……」
 しゃくりあげながら、なんとかそこまで声にした。自分でも情けないが、身体がいうことをきかない。
 心本人の意識もあるのだが、霞がかかったようにぼうっとしている。
 夢の中にいるような感じ。
 もっと具体的に何かに例えようとするならば、精神だけが子供の頃に戻ってしまったような……
 子供の頃、実際は非常に分かり易い単純な問題なのに、把握も解決もできないことがあった、そういう経験は誰しもあるだろう。後に長じてから、それを簡単に解けるようになった時、なぜ以前はできなかったのか分からない。思考が中断していた、働いていなかったとしか説明できない。
 あとになって判断すれば、子供に戻ってしまったような状態であったことが分かる。
 だが、子供に戻った状態のときでは、自分がそういう状態だとは思わないし、思いもよらない。
 自分の思考はいつもと変わらず明晰で、冷静にすべてをきちんと把握しているつもりなのだ。
 当然ながら、その状態のとき感じたもの、快感や好意だとか、羞恥や怒り、恐怖などあらゆる感情、見たもの、聞いたものなどの記憶はその後でも覚えていることになる。
 そしていつ、そういう風に『戻って』しまうかは全く分からず、制御はできない。
 女の子になって以来、心はずっとそういう状態にある。
 そしていま、心はある程度『戻って』いる。
 また、さっきの診察の時のように悪戯されると思うと、実のところ怖くてたまらない。
 悪戯されると、とても気持ち良くなるのだが、それが本当はいけないことだと思っている。
 いけないことをするのが、されるのがとても怖いのだ。なぜ怖いのかは……分からない。
 怖いから、なるべく優しくしてもらいたい、そのように思ってもいる。
 それに、いけないことを喜ぶ、いやらしい子だと思われるのが、すごく恥ずかしい。
「それじゃあ、心ちゃん。やさしく、キレイに食べてあげますね?」
「ひぁあ!! ん、ぁあん……いやぁ、やぁん。やだ! やだぁ……くすぐったぁい」
 千鶴が、『お花』からほんの少しだけ顔をのぞかせているチョコを舐め始める。
 舌が触れる度に、心はくすぐったくて身をよじらせる。素晴らしく柔軟な心の身体は、固定されていても、くねくねとかなり大きな範囲で動く。
 そのせいで、チョコだけなく『お花』の色々な部分を舐められてしまい、余計にくすぐったい。
 器用に逃げまわりながら、可愛らしい声を上げる心に興がのってきて、同時に少し焦れてきた千鶴は、心の腰をがっちり掴んで固定する。
「痛ぁい!! やさしく、してぇ。痛いよぉ……ふぁ、いやぁああ!!」
 チョコをほじくりだそうと熱中しているためか、千鶴はいきなり『お花』に舌を潜り込まそうとした。
 ゆっくり、じっくりとほぐしてやってからならまだしも、きつくてぴっちり閉じている心の『お花』だ。
 その上すでにチョコが入っている。たかが舌とはいえ、とても入れられるものではない。
「きゃう、ぃひゃあ! 痛っ、痛いのぉ……やめてぇ、お願い、お願い。ヤダぁ、ヤダヤダぁ」
 全身を強張らせ、ぶるぶる震えながら懇願する。愛はしまった、という表情で凍りつく。
「ちょっと!! ちょっとぉ?! 駄目よそんなにしたら。ストップ、ストーップ!!」
 心の肢を閉じさせつつ、千鶴の肩に手を当てて押しとどめる。
「――あ、……?!」
 早く食べてあげなくてはいけないという焦り、優しくしてあげたいという愛情、それなのに失敗して、痛がらせてしまったことへの後悔、そのせいで大好きな心に拒否されたという失意の念。
 さらにその上、心の痛がる可愛らしい声と態度によって刺激された、後ろ暗い加虐の欲求。
 色んなものが綯い交ぜになって、千鶴はパニックを起こしていた。
 一方の心も、痛みと恐怖ですっかり怯えきっている。
「いやぁ……やだぁ。嘘つきぃ、嘘つき……嫌い、きらぁい。もう、もうやだぁ」
 泣きじゃくりながら震える心を優しく抱きしめて、愛は頬を寄せつつ、お腹やお尻を撫で擦ってやる。
 そうされることで少しこころが安らいだのか、愛の豊満な胸に擦り寄って甘え始める。
 愛は顎に手を添えて引き寄せ、いたわるようにキスをした。
「大丈夫。もう、怖くないよ。痛くしないからね? ほら、あーん」
 チョコを一つ摘み上げ、口に入れてやる。そのまま指を舌に絡ませ、しゃぶらせる。
 普通ならディープキスで、舌と舌ですることを、代わりに指を使って済ませてしまう。
 生半にできることではない。恋と同様、愛の手際もすさまじい。
 舌と口中を愛撫される心地良さと、チョコの甘さも相まって安心したのだろう、心は愛に身体をすっかり預けてしまう。
「……ん、ん。……ん」
 赤ん坊が、哺乳壜で乳を与えられているようなその姿を見て、こんなに幼い少女に自分は何を、なんて酷いことをしてしまったのだろうと、千鶴の後悔はさらに深まった。
 こころから謝って、もう一度この子に触れたい、慰めたい、けれど……
 彼女の狼狽ぶりと、思い悩む様は傍目にもはっきりと分かるほどだ。
 {やれやれ、『初心者』と『お子様』じゃ、こうなるのは十分に予想できたのに……ぬかったなぁ}
 愛は二人の様子を見ながら、心中で自嘲の笑みを浮かべた。だが、それをおくびにもださない。
「千鶴さん、落ち着いて。ごめん、私の言い方が悪かったね。はやくしろって、言い過ぎた。
 一番大事なのは優しくしてあげること……溶けちゃったら、それをキレイに食べてあげれば良いの。
 そういう意味での、溶けたら面倒、なんだよね」
「あの、私……私、その、ごめんなさい。本当にごめんなさい。心ちゃん、ごめんなさい――」
 ぺこぺこと頭を下げ、滑稽なほど必死に謝りだす。何度も、何度も謝り続ける彼女を、愛は黙って見つめている。
 不意に心の手が伸びて、千鶴の頭を撫でる。呆けたように心を見つめる千鶴、瞳が涙で潤んでいる。
 (かわいそう……女の子を泣かす、困らせるのダメ。母さんがいってた)
 たとえ『戻って』いたとしても、本人はあくまで男のつもりなのだ。自分が何をされているのか、それすら把握できない状態なのに。
「心ちゃん……」
「泣かないで、って言ってる。けっこう男前なの、こう見えてね――もう、平気よね?
 千鶴さんを、許してあげるよね?」
 こくり、と心は頷く。涙に濡れたままの顔で、可愛らしく微笑む。
「ありがとう。ありがとう、心ちゃん……ごめんなさいね」
 本格的に泣き出してしまった千鶴の頭を、心はさらに撫で続ける。
「ほらほら、二人して泣いてちゃ、しょうがないよ?」
 ハンカチを取り出して、愛は二人の涙を交互に拭いてやる。やがて誰からともなく、三人は笑いだした。
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「さーて、後始末をしないとね。千鶴さん、お願いするね」
「え……でも、でも私――」
「大丈夫。私の言うとおりにやってみて――心、もう怖くないね? 千鶴さんに頼んでいいね?」
 頬を染めながら、無言で頷く。言葉が出ないのは、ちょっぴり、いや、とても恥ずかしいから。
「じゃあ、まずは仲直りのキスからね」
 愛の膝の上から千鶴に抱きつくと、瞳を閉じて唇が重ねられるのを待つ。愛が目顔でキスを促がす。
 ゆっくりと、二人の唇が重なる。
 {ああ……やっぱり、とっても甘い。心ちゃんのキス}
 実際、恋や愛ほどではないにしろ、心はキスがうまい。それは技術うんぬんより、『心』の身体が持つ特性と言える。より深く、強い快楽を味わう、そして味あわせるために――
 すべてがそのために創られている、そういう存在だから。
 小さな舌が吸い付くように、千鶴のそれを翻弄する。お互いの口中をかき混ぜあいながら、こころに残った不安や恐れを、唾液に溶かして飲み下していく。
 千鶴の口中すべてを愛撫し、甘い快楽を与えながら、同時に本人はさらに強烈な快感を得ている。
 唾液の糸を引いて唇が離れた頃には、千鶴はすっかり心の虜になっていた。
「千鶴さんにキレイにしてもらおうね……」
 愛によってワンピースの裾が捲くりあげられ、片足を抱えられる。見事な開脚ポーズで迎えるかたちだ。
 恥ずかしいそうに身をよじり、顔を伏せる。キスでの大胆さが嘘のようだ。
 チョコがずいぶん溶けて、『お花』の中心の入り口付近に滲み、拡がりだしている。
 このままだと流れだして、服を汚してしまうだろう。
「ありゃ! 急がないと。千鶴さん、溶けてるとこを舐めてやって」
 千鶴の舌が、花びらについたチョコを舐め取っていく。ぴちゃぴちゃと音を立てて舌が触れる度に、心の呼吸は荒くなっていく。
「……ん、んん。んぁ……は、ぁふ、ふぅ、ふぅ……あん」
「心ちゃん、大丈夫。隣には両方とも聞こえないはずよ。我慢しないで、可愛い声を聞かせて」
 院長室、診療室、待合室のすべてに、ほぼ完璧な防音処理が施されている。それぞれの部屋で、かなり大きな音がしようと、隣には聞こえないようになっているのだ。
 心が懸命に声を我慢しているのを見て、安心させたいと思ったのだろう。そのことを告げると、また熱心に花びらを舐めはじめる。
「あん、あん……いやぁ、あぅ、あ……ん、あん。ぅうん……だめ、だめぇ」
「どうしたの? 何が駄目なの? 千鶴さんが声を聞きたいって、これはお礼でしょう、ねえ?」
 意地悪く笑いながら、愛は両足を抱え直して大股開きにしてしまう。
「千鶴さん巧いじゃない。拡がってるのをキレイに周りからね、そうそう」
 チョコはどんどん舐め取られていくが、それ自体がそう簡単に落ちるものでもない、唾液に混じって薄く拡がり、『お花』はチョコにまみれていく。
「不思議……なんて良い匂いなの? ビターなのに、ミルクチョコの香り」
「良く分かんないけど、この子ミルクの匂いなの――あ、ここもやさしくしてあげて」
「ぴゃう! ダメぇ、チョコないもん。そこチョコないのぉ。はぁ……ひぅ」
 愛はクリトリスを摘んで示す。心の言う通りなのだが、二人に無視される。
 ちゅうちゅうと音を立てて、千鶴はクリトリスに吸い付き、激しく舌で弄りだす。
「はぁん、ひぅ……あ、あぅ。やぁん……はぁ、はぅ、ふう……ひぃ、ひゃ!」
 急に愛は背もたれに寄り掛かり、半分横になった体勢で心をお腹の上に抱える。
 肢を絡めて固定すると、空いた手で心の胸をまさぐってくる。
「愛はダメェ……お礼は千鶴さん、だけ……ひゃの、ふぁ、ああぅ。ひぅ、ひふ……ひぁ」
「こーら。誰が愛だ、お姉ちゃんでしょ! この、このこの!」
 いつの間にか衣服の下に侵入していた愛の手が、下着を器用にずらして乳房を強く握り込んできた。
 呼び捨てにされたのに腹を立て、乳首を摘んでねじってくる。痛みを与えるギリギリ一歩手前の、絶妙な力加減だ。気持ち良いのか、痛いのか、心にはただ強い『なにか』として知覚される。
 それがクリトリスの快感によって、気持ち良いほうに引っ張られていく。
 いったん快感になってしまうと、もう抗いようがない。心は弄られるままに翻弄されるだけだ。
「おいしい……おいしいわぁ。心ちゃんたら甘くって、すごい――あ!」
 溶けて流れ出したチョコが、アヌスの方にたれていく。とっさにぺろりと舐め上げた。
「いやぁああん。ダメぇ……おしり、ダメぇ、ひう。はっ……ひ、ひぅ」
「その調子、その調子。もっともっと、色んなとこをやさしくしてあげて。心はおしりも大好きだから」
「違う! 違うよぉ、おしり違う。好きじゃないよ、違うの……あ、ぁああん」
「そんなこと言って、本当は好きでしょ? 嘘つきはお仕置きするぞぅ――千鶴さん」
 言われるままに千鶴は、アヌスに舌を這わす。ピンクに色づいてヒクヒクするそこを舐めほぐすうちに、とろとろになったチョコが一筋たれて、流れてくる。溶けるペースが随分はやいと思いながら、彼女はそれを素早く舐め取った。
「あら? これ……これって?」
「ね? 分かる? それ、心のジュース。ううん、スープのがいいのかな。それとチョコ」
「これが、これが心ちゃんの……おいしい、心ちゃん、とってもおいしいわ」
「違う! 出ないもん、そんなの出ない。ボクじゃないよ、チョコだもん!!」
「あー、はいはい。分からず屋なんだから……これでどう?」
 チョコと愛液が混ざったものを指先で掬い取り、心の口に入れてくる。
 (甘い……でも、ちょっと違う味。これがボクの味?)
 チョコの甘さに、ほんの僅かな塩味が感じられる。だが何より不思議なのは、ビターのはずなのに、まるでミルクチョコのような味がすること。チーズに近いほど濃厚な甘ったるいミルク、そんな味がたしかにする。
 呆けていた心の身体に、ふたたび強い快感が奔る。すっかりほぐれたアヌスに千鶴が舌を侵入させてくる。
「ひゃ! ……ん、んあ。いやぁ、はぁ、はぁ、ふぁあああん!! やだぁ、やだぁ」
 (なんでぇ? どうしてこんな? 気持ち良いよぅ……へんだよぉ)
 舌でちゅぷちゅぷとかき回して弄る。溶けたチョコと愛液が、じくじくと『お花』から滲み出す。
 流れ込んでくるチョコの味が、千鶴の口いっぱいに広がる。
 愛が初めて目にするほど、『お花』は豊かに潤って、照り輝いて見える。
 短い間に、何度も立て続けに愛撫され、繰り返し快楽を刷り込まれたためかも知れない。
 愛液の溢れる量が目に見えて増えてきている。気が狂いそうなほどの喜びを、愛は感じた。
 つい最近まで、『心』は濡れることさえ無かったのだ。このままいけば……
 {もうすぐ……もうすぐだよ。もっともっと、気持ち良くしてあげる}
「千鶴さん、『お花』のチョコを食べてあげて」
 千鶴は頷くと、溢れたチョコと愛液を舐め取っていく。
 表面がすっかりキレイになるまで、ぴちゃぴちゃ、じゅるじゅると音を立てて舐め、啜る。
「はぁああ。ひゃふ、ふあぁ……ひふぅ、ふぅ……はぁん、やあぁあん」
「心ちゃん、ずいぶんキレイになったわよ。でも、まだ中にチョコが……こっちもキレイに、キレイキレイにしましょうね――」
 まるでキスでもするように膣口に唇を当てると、強く、強くチョコを吸い出そうとする。
「ひひゃあああぁん! やぁあ、だめえぇ!!」
 ちゅぷるんっ、と妙に可愛らしい音を立てて、チョコの塊が千鶴の口に吸い込まれた。
「良かったね、心。千鶴さんがチョコ取ってくれたみたい」
 耳を甘噛みしながら、心に囁く。千鶴の口中から、カリッと音がした。
「愛さん、これ中にナッツが……」
「え!?……取れて良かった、ほんとに」
「そうですねぇ……」
「まあ、取れたんだし。仕上げもキレイにお願いね」
「はい。やさしく、ですね……」
 ちゅるちゅると音を立ててチョコの残りと愛液を啜りつつ、舌を膣口から胎内に侵入させる。
 中にこびり付いたチョコを丁寧に舐め取りながら、舌でかき回し、心の味と感触を存分に味わう。
 とてもとても可愛らしく、『おいしい』心。この素敵な少女から、こんなにも素晴らしい『お礼』をもらえる自分は幸せ者だと、千鶴はこころから感謝した。
 この幸せを用意してくれたナニモノカに対して――

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